映画「溺れるナイフ」あらすじ

ジョージ朝倉先生の少女漫画を映画化した作品。
東京でモデルをしていた15歳の望月夏芽が、父親の実家浮雲町に引っ越ししたところから物語は始まります。
主人公を演じるのは小松菜奈。
華やかな東京とは違い、何もかもが色褪せて見える田舎暮らしに絶望していたところ、夏芽は長谷川航一朗という同い年の少年と出会います。
周りから「コウ」と呼ばれるその少年を演じるのは菅田将暉。
コウは「海や山は俺のものだ!」と言わんばかりの傲慢さ自由さを持っていまいした。
そんなコウに最初は反発していたものの、だんだんと惹かれていく夏芽。
コウも夏芽の輝く美しさに次第に惹かれ、2人は付き合うようになりました。
2人でいれば何だって乗り越えられる!わたしたちは無敵だ!という強いパワーの中で、交際を重ねる夏芽とコウ。
しかし、浮雲町で毎年行われる夏祭りの夜、夏芽はモデル時代からのストーカーに連れさらわれてしまいます。
祭に参加する予定だったコウはそのことに気付き、急いで夏芽を助けに向かうのですが、ストーカーの男に頭を強く殴られ気絶。
夏芽を自分が救えなかったことに酷く傷つき、その傷を隠すためにだんだんと夏芽と距離を取るようになります。
コウの心は次第に乱れ、非行に走るように。
夏芽は戸惑いながらも途切れた絆を取り戻そうとコウに近づくのですが…。
夏芽とコウの絆がどれほどの強さなのか、傷ついた過去を乗り越えるには何が必要なのか、若さとパワーのある2人が見事に演じ切った作品です。

映画「溺れるナイフ」感想

もともとジョージ朝倉先生の作品が大好きで、「溺れるナイフ」も何度も読んだことがありました。
映画化されると聞いた時は、期待半分不安半分といった感じ。
ですが、見終わった後は美しい…!の一言です。
まず、夏芽とコウの再現度がすごすぎます。
本当に漫画の世界から飛び出してきたような感じがして、特にコウちゃんなんて、菅田将暉さん以外演じることができただろうかというほどハマっていました。
また、浮雲町の景色も圧巻。
わりと離れたところからのカメラワークが多い映画なのですが、その分自然の偉大さが迫力的に映ります。
雄大な風景を写しながらポツポツと喋る夏芽やコウを映し出すのが、10代の不安定な心を表しているように感じました。
わたしが特に好きなシーンは、夏芽がコウに感情をむきだしにするところ。
コウはいつだってスッとかわすのですが、ラスト付近で流す涙は見ていて胸が苦しくなりました。
力はあるのに、挫折とか迷いがあって上手くいかない…それが10代だよね…と懐かしい気持ちにさせてくれる甘酸っぱい映画でした。